新元号の発表をもったいぶる理由はなんなのか?タイミングが遅いと批判の声も

新元号の変更が2019年5月1日に決定し、発表はその1か月前の2019年4月1日となりましたね。
その発表も目前に迫っていますが、そもそもなぜ発表をここまでもったいぶるのでしょうか?
前々から疑問に感じていたのですが、同じことを考えている方がたくさんいるようなので今回調べてみました。
新元号への変更に必要となる対応
元号が変わることで世の中では様々なシステムへの対応が必要になります。
例えば書類によく出てくる「平成」の文字。
これはシステムによって出力しているため、日本全国で一斉に新元号への対応が必要になります。
これはほんの一例ですが、4月1日~5月1日までの1か月という期間で元号変更対応に追われる人も出てくるでしょう。
SNSでも発表が遅いと疑問の声
SNS等でも発表のタイミングを疑問に思っている人が多いようです。
「え、明日から平成じゃなくなるんでしょ?」て言われたんだけどいや明日は新元号発表てだけであと1ヶ月平成だよ?!て返したんだけど、それでも後1ヶ月なんか…ていう衝撃…
— タカト (@mizura69) 2019年3月31日
あと1ヶ月で各種システムが新元号対応させなならんの大変すぎるよな…もったいぶる意味とは…て未だに疑問
新元号なんて決定した時点で発表したったらいいのに。
— 徒然行者 (@VjjqlK) 2019年3月29日
もったいぶる意味が微塵もないじゃん。
元号が決まってもわざわざ4月1日まで発表をもったいぶるなんて非効率極まりない。
やはりみんなそういった考えを持っているようですね。
政府が発表をもったいぶる理由
普通に考えたら発表は早い方が合理的なのに、政府が発表をもったいぶる理由はなんなのか?
調べていくといくつかの説が浮かび上がってきました。
「盛り上げたい」から?
新元号への発表をもったいぶる理由は、単に政府側の「盛り上げたいから」というエゴ的な理由ではないか?
一番最初に思い浮かびますよね。
実際そういう声があがったとの報道もあります。
新元号の公表時期について政府は、国民生活への影響に配慮する一方、できるだけ新天皇の即位の日に近づけたい考え。新元号の公表時期をめぐっては、官公庁へのシステムへの影響を現在調べていて今年のできるだけ早い時期を求める声もあるが、政府内には「あまり早いと盛り上がらなくなる」との指摘が出て今年の年末以降で検討している。
本当に早いと盛り上がらなくなるからやめようって声もあったんですね・・・ちょっと呆れかけましたが、これを好意的に解釈すると、「経済を盛り上げるため」というとらえ方もできるかもしれません。
今回、新天皇の即位に関して祝日がGWに合わせて設定されることになり、10連休になるそうです。
ここで国民の気分が盛り上がればGWのレジャー業界にも特需があるなど好影響も考えられます。
(多少強引なとらえ方かもしれませんが・・・)
「一世一元の制」のため?
もう一つの説は「一世一元の制」のためです。
一世一元の制(いっせいいちげんのせい)とは、元号を君主(皇帝、天皇、国王)の在位中には変えない制度をいう。
明治政府は、慶応4年を改めて「明治元年」とするとともに、一世一元の詔で天皇一代につき一元号とする一世一元の制を定めた。日本の場合、明朝や清朝とは異なり、君主が交代した日にすぐ新元号を適用する「即日改元」が実施された。出典 Wikipedia
要するに「元号を変わるのは、天皇が変わるタイミングと一緒にしなさい」という制度です。
そして通常は現天皇の崩御と同時に新元号が発表されるのでここまで議論されることはありませんでした。
元号は即位中の現天皇の象徴です。
これを即位中に切り替えてしまうと、次の天皇へと国民の注目が移り変わってしまいます。
そのため今回は、「現天皇の即位中に国民の関心が新元号(新天皇)へと向いてしまう期間」をなるべく短くしよう。
こういった配慮がなされたのかもしれません。
天皇を国の象徴として大事にする、日本の伝統を重んじる考え方ですね。
まとめ
まとめると
- 盛り上げたいから発表をもったいぶっている(経済を盛り上げるという好意的な解釈も有り?)
- 「一世一元の制」のため、現天皇への配慮のためにもったいぶっている
効率で考えると早く発表すれば発表するほどいいが、日本の伝統を守るために1ヵ月という期間を落としどころとしているのではないか?
でした!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。